チェリーの香りのトラウマ

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フランスと言えば色々なイメージがあると思いますが、女性なら香水をあげる人もいるのではないでしょうか?
確かに有名な香水を輩出しているメゾンがフランスには多くあります。
そして香水にまつわる話も耳にしたことがある方もいるかと思います。
例えばココ(ガブリエル)・シャネルのこの言葉が有名ですね。

Une femme sans parfum est une femme sans avenir.
(香水をつけない女性に未来はない)


また悪い方のイメージで言えば、フランス人はお風呂嫌いで、シャワーを浴びずに香水でにおいをごまかす、とか(苦笑)
でも、これについてはフランス人の名誉のために言うと、そんなことはありません。
もちろんお風呂ギライな人はいますし、ものすごい体臭を放っている人もちょくちょくいます。
そしてこれでもか!というくらい強烈な香水の香りを放っている人もちょくちょくいます。
でもそれは体臭をごまかすためにつけているわけではないと思います。

ただ、ここで強烈な香水がどれくらいすごいかについてはぜひお話したい。
一例をあげると、ある日、病院の廊下で順番待ちをしていた時、一人の女性が前方からやってきて、私の前を通っていったのですが、その女性がつけていた香水の香りは少なくとも15分はその辺り一帯に残っていました(苦笑)

また別の例をあげると、末の娘を迎えに行く時に10メートルくらい前を歩いていた女性の香水の香りが私のところまで届き、更に娘を連れて10分後に同じ道を通った時に、もうその女性はそこにいないのに、まだ香水の香りがそこに漂っているくらい強烈(笑)
そういう時はいつも素朴に思うのですが、一体どうしたらそんなに強い香水の香りを放てるのか?
本当は香水の瓶を持ち歩いて、シュッシュとしながら歩いているのでは?と思うくらい。
もしくは香水を飲んで、体臭が香水になっている?とか。

香水を飲むで思い出したのですが、大昔に夫が付き合っていた彼女のお母さんがアルコール依存症で、夫と彼女がそのお母さんに会いに行った時、家にアルコールがなく、代わりにシャネルの香水をお母さんが飲み始めた時にはさすがにひいたという話を聞きました。

とにかく、香水についてはフランス人は結構強めにつける傾向があるようで、例えばデパートなどでしばらく実際に纏って香りを確かめたいと香水を店員さんにつけてもらうことが出来るのですが、そういう時は後ろ向きのクライアントの頭から足元にかけて5、6プッシュくらいふんだんに振りかけているのを見かけます。
日本人の感覚でいけば完全にアウトなつけ方だと思いますが、香水売り場のプロがそうしているので、フランスではこれが正解と思われます。

ただ、フランスでもこの強い香水に関しては苦手と言う人もたまにいて、私の夫などもその類です。
なのに夫の職場の同僚の男性は毎月1本使いきるほどの香水好き。
そんな具合で、日本と比べれば私の体感では明らかに香りに対する感覚は違うし、強い香りを好む傾向があると思います。
そしてそれは香水だけでなく、ボディソープや洗濯洗剤、食器用洗剤、更にはお掃除用の洗剤にも及びます。

ここでようやくタイトルのトラウマのお話。
トラウマというのは大げさかもしれませんが、特に私が感じる日本とフランスで大きく違うと思うお掃除用の洗剤について書きたいと思います。
日本のお掃除用洗剤の香りの定番と言えばレモンなどの柑橘系、それからミントなどのハーブ系、他にはお花の香りのフローラル系かなと思います。
もうずっと日本には住んでいないので、もしかしたら最近はもっとヴァリエーションが多いかも知れません。
でもフランスのように「チェリーの香り」の床用洗剤は今も多分存在しませんよね?
そうなんです、日本に居た時は「チェリーの香り」なんてガムや飴くらいでシャンプーですら「チェリーの香り」は存在しませんでしたが、フランスでは結構普通に存在します。

あれは10年ほど前のこと。
当時末っ子を妊娠してつわりで苦しんでいた時に住んでいたアパートでは、週1回アパート内の共有スペース、つまり玄関や階段、廊下などの掃除の日があり、その日になるとアルバイトでアパート内の掃除を請け負っているお隣のおじさんが掃除をしていました。

フランスではアパート、一戸建てに関わらず、多くの建物の床はタイル式の場合が多く、掃除と言えば掃除機や掃き掃除の後に、モップ拭きというのが定番。
そのモップ拭きの時に使われる床用の洗剤があるのですが、バケツの中に水と一緒に入れてモップを浸して絞ったら、あとはそれで床を拭くだけ。
基本的には二度拭きや乾拭きの必要はありません。
ここで本題。
この床用の洗剤にもやはり香りのヴァリエーションがあり、日本ではなかなかお目にかかれない香りがよりどりみどり。
例えばトップの写真にあるのはバニラ&ココナッツ、苺、そしてフルーティーなグルマン系。
念のためにもう一度言いますが、写真は決して飲み物でもなければ香水でもありません。
床用の洗剤です!!
(正確には床をはじめ、お掃除全般に使える洗剤)
苺の香りの洗剤なんて・・・床からバニラの香りがするなんて・・・(苦笑)

とにかく、当時、毎週アパートの掃除に使われていた洗剤の香りがチェリーだったのですが、つわり中の私はその香りが漂ってくると気持ち悪さが10倍くらいに増幅し、頭痛までしてくるくらい苦手でした。
先に書いたように、床用洗剤の香りの強度も半端なく、ドア越しに部屋に侵入してくる香りだけでも、まるでボトルに鼻を突っ込んでいるかのような強烈なチェリー。
なので毎週毎週突然始まる掃除の度に、私はテラスに出たり玄関から一番遠い部屋に行ったり色々してみたのですが、一度掃除するとその翌日くらいまでアパート中にチェリーの香りが充満しているので、本当に辛かったです。
残念ながら私のつわりは結構長く続いたので、このチェリーの香りは数ヶ月に渡って私を苦しめ、今でもチェリーの香りは苦手になってしまいました。
(ただ、本物のチェリーの香りは大丈夫です)

それがあったからと言うわけではないのですが、私も夫も強い香りは苦手なので、基本的に家で使う洗剤類などは極力無香料を選ぶようにしているのですが、なんとフランスでは無香料の製品がほとんどないのです。
一番近いので「自然な香り」「ナチュラルな香り」というようなものがあるのですが、そういうのは大抵石鹸の香り的なもので、まぁ不快ではない香りではあるのですが、そのほとんどが私には強すぎると感じます。

洗剤の中でも特に香りが気になるのは食器用洗剤。
だって、洗剤を洗い流した後にお皿に香りが残るんですよ!
一体どんな香料を入れたら、洗い流して拭き終わったお皿に香りを残すことが出来るのでしょう?
こんな洗剤の香りのお皿で食事をしたら、変な味がしそうだし、実際よそのお宅で食事をするときに香りが気になることもあります。
気になることついでに書くと、フランスでは食器用洗剤でお皿を洗って、洗い流さない人が一定数居ます。
これかなり衝撃的なのですが、たくさんいるとは言いませんが、確実に一定数居るのです。
ここまでくるとカルチャーショックと言えばいいのか、何と言えばいいのか。

食器用洗剤については、無意味に濃~いショッキングピンクやトイレ用洗剤みたいなブルーやグリーン、はたまた紫や黄色という派手な色が必要なのかなど、突っ込みたいことがまだまだあるのですが、今日は私のトラウマのお話ということで終りたいと思います。



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