子育て本は意味なし

4.2020.JPG


タイトルが挑発的ですが初めに断っておくと、別に子育て本が100%意味がないと言っているわけではありません。
当然子育て本とひとくちにに言っても、悩んだり疲れてしまった時に読むと気が楽になったり慰められるような本もあれば、こういう時にはこうしたらいいという具体的な実践本もあるし、読む方の親も千差万別。
ではなんでこんなタイトルにしたかというと、結局自分にはほとんど意味がなかったから。

私は読書が大好きで、かなり広範囲に渡って様々なジャンルの本を読むのですが、当然3児の母ですから子育て本もかなり読みました。
特に一番目の子供が発達障害の疑いがあり、とにかく1歳を過ぎたあたりから育てにくさを感じていて、3歳頃にはこれはもうADHDだなという感じだったので、当時はそれに関する本を何冊も読みました。

息子は今年で19歳なので、現在の発達障害の子供たちを取り巻く環境は良くなっていると思いますが、当時はまだ自分も含めて世間一般的な認知度も今ほどではなく、とにかく本を読んで勉強するしかありませんでした。
まずは発達障害やADHDとは何なのか?という内容から、そういう子供に対する接し方やトレーニングの本、海外の論文や臨床に関する本もたくさん読みました。
(↓は当時読んだ本の一例)










[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画 [ 阿部利彦 ]
価格:1870円(税込、送料無料) (2020/7/2時点)




それを踏まえて、私は投薬に反対だったのと信頼できそうな専門医が近くに居なかったこともあり、病院で診断などはせずに自分であれこれ試行錯誤する毎日を送りました。
そして二人目が生まれたり子供が大きくなるにつれて、一般的な子育てに関する悩みも出来て、ごく一般的な子供に関する本もたくさん読みました。

(↓は当時読んだ本の一部)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【POD】魔法の「NLP子育て」 [ 内山明子 ]
価格:2530円(税込、送料無料) (2020/7/2時点)













確かにほとんどの本はとても良かったし、読んで気持ちが楽になったり励まされたりもしたので、それで頑張っていけると思ったし、実践的な内容は役に立ちそうでした。
でも実際は気持ちが楽になったのは本を読んだ時だけだったし、色々な方法もあまり試すことが出来ませんでした。
そう、結局どの本も本当に役に立ったとは思えなかったし、実際自分の子育てにほとんど反映することが出来なかったので意味がなかったのです。

確かに子育てだけでなくダイエットでもプレゼンでも、得た情報やテクニックを実際実践できなければ当然学んだ意味がありません。
当たり前のことなのですが、ことに子育てに関しては悩みがあるから何とかしたいと思って本を読んでみても、それ以前に自分に問題があると実践なんか出来ないのです。

例えば私が読んだ本の中に、「出来ないことではなく出来ることに注目して、出来た時に褒める。それまではひたすら待つ」という内容がありました。
仮に子供がいつも靴を揃えずにぬぎっぱしにするので困っているとすると、いちいちそれを毎回叱るのではなくて、自分がお手本になってきちんとするのはもちろん、ある日たまたまでも良いので子供が靴を揃えた瞬間を逃さずに、すかさずそれを褒めるというのです。
つまり、その日が来るまでじっと待つのです。
これが靴の問題程度ならいいかも知れませんが、当然小さい子供なんて一日中何かしらしでかして歩くわけで、それをいちいち言わずに「ある日出来るまで」待てますか?
本には一度に色んな事を直そうとしても上手くいかないので、一番守ってほしいことに絞ってとあります。
確かに理屈は分かるし、実践出来たらすごくいい方法なのかも知れませんが、私には出来ませんでした。
私には忍耐力が欠けているのかも知れません。

息子の発達障害に関しては本などのお蔭でよく理解することが出来たし、食事療法的なことだったり、ちょっとしたテクニックは私も実践することが出来て、試行錯誤しながらもまだ息子ひとりだけの時は頑張ることも出来ました。
でも二人目が生まれ、息子が幼稚園に通い始めると状況は難しくなりました。

当然二人目に時間がとられるので以前よりも息子にかける時間が減ることになったし、幼稚園へ通って初めの年にPTAの役員に選ばれたので、とても忙しくなりました。
(ちなみにPTAの仕事はとっても楽しかったです)
また、息子が幼稚園に通うことでお友達とのトラブルだったり、担任の先生も色々と困っていて何度も話をしたり、物理的に時間がなくて気持ちに余裕がないのはもちろんのこと、当時の夫は「子育てはキミに任せるから」と言ってノータッチだったので、常にいっぱいいっぱいな状態。
また、義母は息子の発達障害に関して知識が浅く、「私だって心配しているんだから色々調べたのよ」と言う一方で、「あなたの育て方のせいでこうなったからって、責める気はないから」とか、「お願いだから病院に行って治してあげて」とトンチンカンなことを言ってくる始末。

更に悪いことに、小学校へ上がるとそこの担任の先生と校長先生が残念な人たちだったのです。
担任の先生はベテランの女性教師だったのですが、当然息子の状況に関しては説明をしていて、投薬などはせずに家で色々していると説明していました。
しかし、ある日先生に呼ばれて学校へ行くと、クラスの全員が算数のドリルを最低3周することになっているのに息子は全然なので、何とか1周だけでもいいから終わらせて欲しいとのこと。
その時点で息子はドリルの半分も終わっていない状況だったのですが、本人に説明をして頑張って1周終わらせよう!と約束を取り付けました。
息子は集中するのが苦手だったので、やり方を工夫して何とか1周終わった時は二人で抱き合って喜び、息子は達成感を胸に先生に報告。
ところが、思ったよりも息子が早くやり終えたので「これだけ出来るならみんなと同じように3周してください」と先生。
私たち親子がどれだけこのドリルを終わらせるのに努力をしたかなんてお構いなしで、初めの約束を簡単に変えてしまいました。
当然それによって息子の意欲は一気になくなってしまい、私も担任の先生に対する信頼を失ってしまいました。

また、当時その学校には特別支援クラスがなく、翌年からようやく開設されるということだったのですが、そこに入るには病院の診断書が必要だというのです。
そんな話は聞いたことがなかったので先生にそう言うも、「病院へ行って診断をもらってきてください」の一点張り。
そうこうしていると、「病院で治療希望」の義母が私が知らない間に担任の先生に何やら直談判したようで、ある日夫婦で校長室に呼ばれました。
そこには担任の先生もいて4者面談が始まったのですが、校長先生はこの年初めて赴任してきたばかりで、しかも元々教育委員会で働いていた人で校長の経験なし。
その校長が「診断書がないと支援が出来ないんです」と話しを切り出しました。
私は我が家の方針、試している食事療法やトレーニングなどの話をしつつ、病院で診断をもらうことに意義を感じないので受診するつもりはありませんと言うと、校長先生が「お父さんはどうお考えですか?」話を振りました。
すると驚くことに「私も病院に連れて行くべきだと思うんですけど、言うこと聞かなくて困ってるんです」と、今まで育児はまかっせぱなしで、息子に関して知ろうともしなければ、私の話も聞かず、協力したこともなかった彼がさらっとそう言うわけです。
まさかここで3対1になるは思っていもいなかったのですが、そこに追い打ちをかけるように担任の先生が「おばあちゃんも心配しているようで私のところに相談に来られたんですよ」と。
つまり5対1。

こんな風に息子を病院に連れて行かない悪い母親として周囲が敵に回るような状況で、果たして子育てに必要な忍耐力やおおらかな気持ちを持ち続けることが出来るでしょうか?
私は出来ませんでした。
それでも当時は必死でしたから、本を読んだりネットで調べたり、人に話を聞いたりひとりで頑張り続けていました。
でも日に日に気持ちは追い詰められ、いつもイライラするようになり、本に書いてあることなんて実践できる状態にはありません。
それが出来ない自分に落ち込み、悪循環を繰り返す。

元々ちょっと特殊な環境で育ったせいもあるのか、それとも元々の私の性格なのか、若い頃から精神的に不安定なこともあり、こういう子育てのストレスが加わるとあっという間に精神を病んでしまいます。
あれからだいぶ時間が経っていますが今確信出来ることは、精神的に不安定な要素がある人が子育て本を読んでも、それを実践するのは難しいので、当時私がやらなければいけなかったのは自分のメンタルを安定させることだったとうこと。
また、ストレスのコントロールが出来なかったり、自己コントロール能力がしっかりしていなくても、やはり子育て本のテクニックは宝の持ち腐れになってしまうということ。

では小学生の3人目の子育て真っ最中の現在はどうか?
あれから今日までに離婚、再婚、フランスへの移住など、大きなイベントがてんこもりでしたが、以前と比べればだいぶ精神的に落ち着いているし、自己コントロールも上手くなったし、忍耐力もついてきています。
以前は実践できなかった子育てテクニックもあまりイライラせずに上手く出来るようになってきました。
今さらですが毎日親として成長している気がします。
そして子育て本も意味なし!から意味のあるものに出来るくらいのメンタルを持てるようになったので、懲りずにまた子育て本を読んでいます。


下に紹介するのは今年読んだ子供に関する本です。













一冊だけお勧めするとすれば【セルフドリブン・チャイルド 脳科学が教える「子どもにまかせる」育て方】です。

※リンク先の本は基本的に紙版ですが、在庫がないものに関しては電子書籍ですので、購入の際には確認してください。

結局何が言いたいかと言うと、子育て本を読んで参考になる部分を行動に移すだけの健全なメンタルを親が持っていないと、どんなに良い本を読んでも無駄だということです。
これはあくまで私の経験から感じることなので、もしかすると親のメンタル云々などと自分のことを中心に考えるのではなくて、まずは子供に出来ることを最優先するのが親だという意見もあるかもしれません。
でも私はそれが出来なかったし、今も気持ちが不安定な時は上手く対処できません。
だから日々色々な努力をしていて、ここまで長い時間はかかったけど、自分のメンタルの強化は着実に効果が出ていると思います。
ただし子育ての結果については分かりません。
そもそも子育てに結果があるのかも分かりません。

親の気持ちというのは、子供を産んだ時に分かるわけではないんだなぁと最近痛感しています。
よちよち歩きの子供がどこかに頭をぶつけたり転んだりするのをハラハラ見守っていた頃の親の気持ちなんて、今から思うと大したものではなかったなと。
子供たちが大きくなってどんどん親から離れていくと、本当に色々あって、今こそ親の気持ちが痛いほど分かるようになってと思うのです。
同時に自分の親にも本当に心配をかけたなと感じるようになったし、そう言う意味では今は自分の親と子供たちとに挟まれるように両方心配したり悩んだり、そりゃぁ毎日辛いわけだと納得です。
でも、多かれ少なかれ親子ってそういうものなんだと思います。



index.jpg france13_mika


最後まで読んで下さってありがとうございます。
恥ずかしながら更新の励みになるようにとブログランキングに参加しています。
もし良かったら応援クリックをして頂けると、とても嬉しいです^ ^

ブログランキング・にほんブログ村へ

この記事へのコメント